ビジネス電話環境の構築を検討している中小企業の方へ。ここでは、気になるクラウドPBXの費用相場についてご紹介します。
オフィスやコールセンターで近年特に注目を集めているのが、クラウド型のPBXです。クラウドPBXが人気なのは、コストを抑えて導入ができるから。
通常、オフィスでビジネス電話環境を構築しようとすると、電話回線や電話設備を設置するための工事費や月額の利用料金が発生する上、利用開始まで1ヶ月程度の時間がかかります。
クラウドPBXなら、電話設備の工事が必要なく、すぐに利用を開始することが可能です。また、固定電話の設置代もかからないなど、コストを抑えて導入することができます。
クラウドPBXを導入する際にかかる費用は、大きく分けて「初期費用」「月額基本料金」「通話料」の3つです。
「初期費用」とは、サーバー登録、ネットワークの構築、電話機同士を接続するためのシステム設定など、利用前の準備にかかるコストです。費用相場は1円〜5万円。ただし、クラウドPBXの中には、初期費用無料で始められるサービスもあるようです。
「月額基本料金」は、利用する回線の数に応じてかかる費用です。一定数を超えると割引される場合もあります。1回線あたり1,500円~2,500円前後が相場です。
「通話料」は、実際に電話をかける際にかかる費用です。一般的な相場は、固定電話が3分8円前後、フリーダイヤルでの通話が1分10円~3分10円前後、携帯電話・スマートフォンでの通話が1分15円~16円前後です。
参照元:アイミツ「クラウドPBXの平均費用と料金相場【2022年完全版】」
(https://saas.imitsu.jp/cate-pbx/article/h-1664)
他にも、クラウドPBXに接続して使う電話機本体を購入する場合は、IP電話の現行モデルが1台あたり3万円~5万円前後、中古なら1台あたり1万円~2万円前後かかります。
通常のコールに加え、会話の自動録音・自動音声対応・電話会議などのオプションサービスを利用すると、追加料金がかかる場合があります。050番号、06番号などを利用する場合や、プランで決められた通話時間をオーバーした場合に追加料金が課金される場合もあるので注意しましょう。
クラウドPBXの導入では、管理費用とメンテナンスのコストも考慮する必要があります。クラウドPBXは物理的な設備の必要がないため、従来のPBXシステムに比べてメンテナンス費用は大幅に削減されます。
しかし、システムのアップデートやセキュリティ対策、不具合の対応など、定期的な管理作業が必要となります。これらの作業はサービスプロバイダーによって提供されることが多いため、これに関連する費用も事前に確認しておくことが重要です。
クラウドPBXの大きな利点の一つは、スケーラビリティです。企業の規模が拡大するにつれて、電話システムを柔軟に拡張することが可能です。
追加の電話回線や機能を必要に応じて簡単に追加できるため、必要以上のコストをかけずに済みます。また、使用しなくなった機能や回線を削減することもできるため、費用対効果の高い運用が可能となります。
クラウドPBXは、長期的なコスト削減に大きく貢献します。初期投資の削減だけでなく、運用コストの削減にも影響を及ぼします。
長期的に見た場合、従来のPBXシステムと比較して、通話料金の削減やメンテナンスコストの低減など、クラウドPBXは総合的なコスト削減を実現します。これにより、企業の経済的負担が軽減され、リソースを他の重要な事業に注力できるようになります。
クラウドPBXの導入においては、隠れたコストにも注意が必要です。
例えば、従業員のトレーニングやシステムのカスタマイズ、サポートサービスの利用などは、追加の費用が発生することがあります。また、高度なセキュリティ機能や高品質な通話サービスを求める場合、これらのオプションには別途費用がかかることがあります。
PBXの費用の相場についてご紹介しました。
クラウドPBXの料金は、利用する回線数・ユーザー数や、各会社のプランによって大きく異なります。初期費用が非常に安い一方、月額料金が高く設定されていたり、不要なオプションがプランに含まれている場合もあるので、トータルコストを確認して、自社に合ったプランを選びましょう。
編集チームのおすすめは、価格や実績、音質などの「こだわり」や使いたい「機能」で選ぶこと。こちらのページでは、こだわり別に選べるPBX5選や機能別の絞り込み検索でおすすめのクラウドPBXを紹介しています。どのクラウドPBXを選べば良いか分からない!という方は、ぜひチェックしてみてください。
ここでは調査した20製品のうち、公式サイトに導入実績や実例を記載している信頼できるクラウドPBXの中から、
こだわり別におすすめのサービスを紹介します。
※2022年9月30日調査時点で、「クラウドPBX」とGoogle検索し表示されるクラウドPBX対応の会社20社のうち、導入実績や実例を公式サイトに掲載している10製品をピックアップ。そのなかで、公式HPで確認できる情報もとに以下の条件でこだわり別に各商品を選定しています。
■コスト・安さ=モバビジ(導入費用・月額費用が最も低価格だったため)
■システム連携=BIZTEL(連携できるシステム数が最も多かったため)
■導入スピード=CLOUD PHONE(導入までの日数が最も短期間だったため)
■導入実績=MOT/PBX(導入企業の社数が最も多かったため)
■音質=モバビジ(複数の機器で総務省判定基準クラスAを取得しているため)