日本では、大手企業を中心にクラウドPBXの導入が進んでいます。しかし、「クラウドPBXを導入したいけど、どのサ—ビスを選べば良いか分からない」という担当者様も多いのではないでしょうか。ここでは、大企業がクラウドPBXを導入するメリットや、必要な機能、選ぶ際に注意したいポイントなどをご紹介します。
多くの電話機を利用する大手企業でクラウドPBXを導入するメリットは、拠点ごとにPBXを設置・設定する必要がなく、オフィス電話を本社で一括管理できることです。
従来のビジネスフォンでは、主装置や固定電話を工事によって設置しなくてはなりませんでしたが、クラウドPBXにすれば、工事の必要もなく導入費用を大幅に削減することが可能です。拠点間での通話も無料で行えるので、全国各地に拠点がある企業、海外拠点ある企業では通話料ダウンも実現できるでしょう。
オフィスを移転しても電話番号が変わらない点、レイアウト変更や社員の増減への対応も業者いらずで簡単に行える点、在宅勤務やリモートワークを推進できる点なども大きなメリットです。
大手企業で自社に合ったクラウドPBXを選ぶ際、注意したいのが回線数です。サービスによって、使用可能な回線数やユーザー数に制限があるので、現在必要な回線数はもちろん、将来的に利用者数が増えた場合も見据えてサービスを選びましょう。
現在使用している電話番号をそのまま使いたい場合は、番号ポータビリティ(LNP)を利用できるかどうかもポイント。対応していないサービスでは、新たに電話番号を取得するか、「VoIPゲートウェイ」という機器を設置して電話番号を保持しなくてはなりません。
また、セキュリティ対策もよく確認したいところです。クラウドPBXは、クラウドサーバーを利用することでいつでもどこでも使えますが、オンプレミス型に比べて不正アクセスの可能性が高まるのも事実です。プライバシーマーク取得の有無や、具体的なセキュリティ対策などを確認した上でサービスを選びましょう。
大手企業では、業務の効率化をサポートする基幹システムを導入している企業も多いでしょう。サービスによっては、連携できるCTIやCRM(顧客管理システム)、SFA(営業支援システム)などと連携できる場合もあります。
例えば、CRM(顧客管理システム)と連携すれば、膨大な顧客情報を一元管理し、社員全員で共有することが可能です。ユーザーのニーズや動向を分析し、適切なマーケティングやプロモーションを行うこともできるでしょう。また、SFA(営業支援システム)と連携すれば、商談や顧客との面談内容などをもとに、ノウハウの蓄積や効率的な営業活動を行うことも可能です。
基幹システムとの連係の可否はサービスによって異なるため、自社で利用している業務システムとの連携が可能かどうか、事前にベンダーに確認するのがおすすめです。
ここでは、基幹システムとの連携が可能な3つのクラウドPBXをご紹介します。
※2022年9月30日調査時点で、「クラウドPBX」とGoogle検索し表示されるクラウドPBXのうち、
基幹システムとの連携しているサービス数の多い3つのサービスをピックアップしています。
引用元:BIZTEL
(https://biztel.jp/)
BIZTELは、導入社数2,000社以上・稼働席数40,000席以上※と、数多くの企業で導入されているクラウドPBXです。モバイル、ビジネスフォンだけでなく、コールセンター向けのサービスに強みを持っています。Salesforceをはじめ、FastHelp5やeセールスマネージャー Remix Cloud、デコールCC.CRM、kintone、楽テルなど各種CRM・SFA・MA・独自データベースと連携できる点も大きな魅力。
すでに利用しているデータベースを活用できるため開発費用を大幅に抑えられる上、顧客情報の一元管理により、業務効率の大幅アップが見込めます。
※参照元:BIZTEL(https://biztel.jp/reason/)
2022年11月4日調査時点
引用元:Tramonecloud
(https://www.tramsystem.jp/pbxcloud/)
Tramonecloudは、上場企業をはじめ500社以上※で導入されているクラウドPBXです。全世界の中小企業向けコールシステムで高いシェアを誇るシステム「Avaya Office」をベースにした、高い通話品質が特徴。リピーターも多く、顧客満足度が高いサービスです。
AI音声認識の「AmiVoice Communication Suite」をはじめ、SalesforceやMicrosoft Teams、kintone、Google Workspaceと連携が可能。医療・介護現場では、ナースコールとの連携や、ドアホンやトイレコールといった他見守りシステムとの連携も可能です。
※参照元:Tramonecloud(https://www.tramsystem.jp/pbxcloud/)
2022年11月9日調査時点
Tramonecloudを取り扱う
トラムシステムのHPを見る
引用元:NTT東日本ひかりクラウド
(https://business.ntt-east.co.jp/service/pbx/)
ひかりクラウドPBXは、自治体、教育機関、マスコミ、加工・製造業、情報サービス業、販売業、不動産業、マーケティング業など幅広い分野・業種の企業で導入されているクラウドPBXです。NTTならではの通話品質が魅力で、国内はもちろん、国際電話でも安定した通話を実現しています。
オフィスや店舗のICT環境サポート・管理をアウトソースできる「まるらくオフィスサービス」とセットで利用すれば、オフィスのICT環境のサポート・管理をトータルに受けることができます。
大手企業でクラウドPBXを選ぶ際は、基幹システムとの連携ができるかどうかを確認しましょう。CTI(コンピューター電話統合)、CRM(顧客情報管理システム)、SFA(営業支援システム)などと連携して使うことで、電話、メール、FAX、チャットを一元的に管理したり、着信時に顧客情報をパソコン画面上にポップアップすることができ、業務効率化やサービス向上を実現することが可能です。 どんなシステムと連携できるかは、サービスによって異なるので、機能などをよく確認して選びましょう。 下記リンクのページでは、基幹システムとの連携など、こだわり別に選んだ5つのシステムについてご紹介しています。機能別に絞り込み検索ができるので、ぜひご確認ください。
ここでは調査した20製品のうち、公式サイトに導入実績や実例を記載している信頼できるクラウドPBXの中から、
こだわり別におすすめのサービスを紹介します。
※2022年9月30日調査時点で、「クラウドPBX」とGoogle検索し表示されるクラウドPBX対応の会社20社のうち、導入実績や実例を公式サイトに掲載している10製品をピックアップ。そのなかで、公式HPで確認できる情報もとに以下の条件でこだわり別に各商品を選定しています。
■コスト・安さ=モバビジ(導入費用・月額費用が最も低価格だったため)
■システム連携=BIZTEL(連携できるシステム数が最も多かったため)
■導入スピード=CLOUD PHONE(導入までの日数が最も短期間だったため)
■導入実績=MOT/PBX(導入企業の社数が最も多かったため)
■音質=モバビジ(複数の機器で総務省判定基準クラスAを取得しているため)