PBXには、オンプレミス型とクラウド型があります。 ここでは、それぞれの特徴やメリット・デメリットについて比較しながら見ていきましょう。
オンプレミスPBXとは、社内に専用の機器を設置し電話機を電話回線でつなげるタイプのPBXです。PBXと電話機を物理的に繋がなくてはならないため、導入の際には設置工事や回線工事などが必要です。また、オンプレミス型PBXと接続できるのは固定電話機のみなので、配線コードや社員や会議室の数に応じた電話機端末の確保も行わなくてはなりません。
これに対してクラウドPBXでは、クラウド上に設置されたPBXを通して、内線・外線などの電話機能を利用します。オフィスに物理的な機器を設置する必要がないため、コストを抑えてスピーディーに導入することが可能です。
オンプレミスPBXのメリットは、自社ネットワークを構築できる点です。外部のシステムやネットワークに頼ることなく環境に合わせたシステムを構築し、自由にカスタマイズすることができます。自社システムとの連携も可能な上、不正アクセスなどのサイバー攻撃に対してセキュリティを強化することも可能。また、通話品質の高さや安定性も魅力です。
一方で、導入費用が高い・導入完了まで時間がかかる点はデメリット。導入後も、ハード面やソフト面で保守が必要な上、通話は基本的にオフィス内の電話でしか行えない点、携帯やスマホと連動させるためには別途手続きをしなければならない点なども注意が必要です。
クラウドPBXのメリットは、コストを抑えてスピーディーに導入できる点です。機器を揃えたり設置工事をする必要がないため、初期費用を大幅に削減し、申し込みから2~5営業日ほどで利用が可能です。また、スマホやパソコンなどでも利用できるため、外出時の連絡やリモートワークなど、多様な働き方に対応することができます。
ただし、インターネット回線の状況によっては通話品質が安定しない場合があるので要注意。また、サービス提供会社が構築したインターネット上のPBXを利用するため、カスタマイズ性が低い点もデメリットと言えるでしょう。
オンプレミスPBXとクラウドPBX、どちらにもそれぞれメリット・デメリットがあります。
両者を比較したところ、オンプレミスPBXは導入規模が大きく、セキュリティを強化したい企業・通話品質の安定性を求める企業・カスタマイズ性の高さを求める企業におすすめです。クラウドPBXは、コストを抑えて導入したい中小企業・業務効率化を図りたい企業・在宅ワークを推進する企業などに良いでしょう。自社のニーズをよく確認し、より適したシステムを導入してください。
どのクラウドPBXを採用するかお悩みの方は、価格や実績、音質などの「こだわり」やセキュリティなどの「機能」で選ぶのがおすすめです。こちらのページでは、こだわり別に選べるPBX5選や機能別の絞り込み検索でおすすめのクラウドPBXを紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
ここでは調査した20製品のうち、公式サイトに導入実績や実例を記載している信頼できるクラウドPBXの中から、
こだわり別におすすめのサービスを紹介します。
※2022年9月30日調査時点で、「クラウドPBX」とGoogle検索し表示されるクラウドPBX対応の会社20社のうち、導入実績や実例を公式サイトに掲載している10製品をピックアップ。そのなかで、公式HPで確認できる情報もとに以下の条件でこだわり別に各商品を選定しています。
■コスト・安さ=モバビジ(導入費用・月額費用が最も低価格だったため)
■システム連携=BIZTEL(連携できるシステム数が最も多かったため)
■導入スピード=CLOUD PHONE(導入までの日数が最も短期間だったため)
■導入実績=MOT/PBX(導入企業の社数が最も多かったため)
■音質=モバビジ(複数の機器で総務省判定基準クラスAを取得しているため)